腰痛の原因はお腹の張り? 起こり得る病気は?
多くの方が経験したことがあると思われる腰痛。
人が直立歩行する以上避けて通れない痛みともいえますが、お腹の張りがこの腰痛の原因の一つであるともいわれます。
今回はお腹の張りから来る腰痛について解説します。
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腰痛の原因はお腹の張り?
腰痛は、そもそも腰痛は人が直立歩行するがゆえに、日常的に様々な負担が身体の中心にある腰に集約するために起こるものです。
そんな腰痛の原因を考えてみます。
1. 姿勢
細かく上げればキリが無いですが、大まかなものだとまず姿勢。
猫背などで背骨の湾曲が失われ、頭部の重みを分散させるクッションの役割を背骨が果たせなくなったときに腰に負担が集中し、腰痛を発症させます。
2. 疲労
次に疲労。
常に体重を支えている脚部に疲労が溜まり過ぎると移動、運動を行うときに体重から来る衝撃を足首、膝、股関節といった脚部の関節がクッションとして吸収しきれず、衝撃が腰を直撃してこれも腰痛の原因となります。
また、脚部が疲労して骨盤を引っ張る形になると、骨盤の角度が後ろに倒れこむ形になり、これが猫背を誘発するためさらに腰痛を引き起こします。
3. 肥満
肥満も腰への負担を大きくします。
肥満により突き出たお腹は身体の重心を本来の位置より前にずらしてしまい、全ての動作において腰にかかる負荷を高めます。
4. お腹の張り
そしてお腹の張りから来る腹腔内の内圧による腰への負荷。
腸などにガスが溜まると腸は膨らんで腹腔内の臓器や骨格を圧迫します。
当然その圧迫から強いお腹の張りを感じ、自然と前かがみの姿勢になってしまいます。
前かがみの姿勢は猫背につながり、腰への負担を大きくします。
また、腹腔内の内圧により背骨も圧迫を受け、姿勢と内圧の両方が腰の負担を増大させます。
腰痛から起こりえる病気は?
こういったお腹の張りから来る腰痛を抱えている状態は、常に腰に負担がかかっている状態です。
そのため腰に負担がかかるために起こる「ぎっくり腰」や「腰椎ヘルニア」「脊椎分離症」「腰椎すべり症」などの深刻な疾患が起こりやすくなります。
これらの疾患は骨や関節部分の変形を伴い、完治しにくいのでいつものことと腰痛を放置しておくと取り返しがつかない状態になってしまいます。
しかもお腹の張りがきついと、腰の負担を減らそうと姿勢を整えようにもお腹の中から押し返されるため腰に負担のかかりにくいきれいな姿勢が取れなくなってしまいます。
そうなると寝ていようが座っていようがとにかく腰に負担がかかり続けるのでなかなか楽になれません。
また、姿勢が悪く、腹腔内の内圧が高いと臓器への圧迫による負荷がかかり、その圧迫に対してクッションとなるように臓器に内臓脂肪がついていきます。
つまり太りやすくなります。
しかも単にエネルギー源として脂肪を溜めているのではなく、内臓を保護するためにつけているので簡単には取れてくれません。
そうして肥満が進むとさらに腰に負担が大きくなるので抜け出せない負のスパイラルに陥ってしまいます。
腰痛とお腹の張りを同時に感じている場合、速やかにお腹の張りをやわらげる対処をしておかないと腰痛もひどくなり、下手をすると一生腰の痛みに悩まされることにもなりかねないので気をつけましょう。
まとめ
- 猫背などの悪い姿勢や疲労、肥満、お腹の張りなどが腰痛の原因になる
- お腹の張りは悪い姿勢につながり、きれいな姿勢をとる妨げになる
- 常に腰に負担のかかる状態から「ぎっくり腰」や「腰椎ヘルニア」など深刻な疾患につながる。これらは完治しにくいのでなってしまうと一生悩まされる可能性もある
- 腰痛とお腹の張りを同時に感じている場合、速やかに対処する必要がある。