お腹の張りが男性に起きた場合の原因と起こり得る病気

お腹の張りが男性に起きた場合の原因と起こり得る病気

お腹の張りが男性に起きた場合の原因と起こり得る病気

お腹の張りに悩んでいるのは女性が多いとされています。

 

理由としてはお腹の張りの原因の多くを占める便秘に男性より女性がなりやすいことがあります。

 

 

とはいえ男性でも食生活や習慣によっては便秘にはなりますし、それ以外の病気でもお腹の張りが出てくることもあります。

 

今回は男性にお腹の張りが起きた場合の原因と起こりえる病気について解説します。

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男性でもお腹は張る

まずお腹の張りの原因ですが、ガスを発生させやすい食べ物を好んで多く食べたり、早食いや暴飲暴食などで食べ物と一緒に空気を飲み込む癖など。

 

これらは女性特有のものではないので男性がお腹が張ることも充分に考えられます。

 

 

ガスを発生させやすい食べ物としては消化に悪い食べ物が挙げられます。

 

腸内で消化吸収しきれずに残された食べかすは腸内で腐敗し、ガスを発生させます。

 

 

消化しにくい食べ物で挙げられるのが食物繊維を多く含んだ食べ物や脂っこい食べ物などです。

 

ただし、食物繊維は消化しにくく、腸内細菌のエサとなってガスを発生させはしますが、食物繊維自体が腸内に残った食べかすを絡め取り、さらに水分を含んだ柔らかい便として排出されるため便秘対策にもなりますので食べるメリットの方が大きいです。

 

 

特に男性が気を付けたいのは脂っこい食べ物です。

 

動物性の脂は旨味の塊なので、赤身の肉より脂の乗った霜降り肉を好んで食べる男性は多いと思います。

 

 

しかし、植物性の油と違い、動物性の脂は低温では固形化しやすく、人の体温程度では完全に液化してくれません。

 

そのため腸内でもドロドロとした状態を保ち、腸壁にこびり付きやすいのです。

 

 

また、腐敗した場合も強烈な悪臭を伴うガスを発します。

 

それに肉類を食べるときに合わせる薬味のニンニクやショウガなどの臭いが混ざるので肉類を大量に食べた後に出るガスの臭いが強烈なのは容易に想像できます。

 

 

この状態で便秘気味な場合、ガスの排出が滞るため、逆流したガスが腸の血管から吸収され、血液に混じります。

 

そして血液に混じったガスは老廃物として汗に混じって排出されるため酷い体臭を発することになります。

 

 

また、消化そのものを妨げる食品もあります。

 

いわゆる刺激の強い食べ物です。

 

  • 熱い物
  • 冷たい物
  • 辛い物
  • 酸っぱい物
  • カフェイン
  • アルコール
  • チョコレート

など

 

です。

 

 

これらの刺激物は大量に取ると胃腸の働きを阻害するので消化に悪い物と一緒に食べると腸内のガスの発生を促進させますので、気を付けましょう。

病気が原因の場合

便秘

お腹が張る病気の筆頭は便秘です。

 

これはどちらかというと女性がなりやすい病気ですが、男性でも食生活や習慣によっては便秘になります。

 

便秘になれば当然ながらおならとしてのガスの排出が滞るので逆流したガスがお腹の張りの原因となります。

 

過敏性腸症候群や大腸憩室

便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群や大腸に憩室というポケット状のものが出来る大腸憩室なども腸内にガスがたまりやすくなります。

 

特にストレスが原因の過敏性腸症候群は30〜40代の男性に多くみられます。

 

 

過敏性腸症候群について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

緊張するとお腹が張る原因 過敏性腸症候群とは?

 

呑気症(空気嚥下症)

お腹の張りの原因の一つとして、呑気症(空気嚥下症)が挙げられます。

 

これは飲食時に飲食物と一緒に空気を飲み込んでしまうことで起きる病気で、症状としてげっぷがよく出ます。

 

そのため、お腹の張りだけでなくげっぷがよく出るとう人は呑気症を疑いましょう。

 

 

呑気症(空気嚥下症)について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

お腹の張りが呑気症(空気嚥下症)の場合の症状と治療法

 

 

その他の内臓疾患

また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、肝炎、膵炎、大腸がんなどの内臓疾患では常にお腹が張っている感覚になります。

 

 

便秘でもなく、ガスが溜まっているわけでもないのにお腹の張りが消えない場合、これらの内臓疾患を疑って病院でみてもらったほうが良いでしょう。

 

特に大腸がんだった場合、手遅れになると命にかかわりますからね。

食生活と生活習慣を見直そう

男性のお腹の張りの主な原因は食生活の乱れやストレスです。

 

つまり食生活と生活習慣を見直すことで改善する可能性があります。

 

食生活の改善

お腹の張りにもっとも強く関わってくるのが食生活です。

 

食生活に偏りはありませんか?

 

コンビニ弁当やインスタント食品だけで済ませていませんか?

 

 

特に一人暮らしの男性ならそうしてしまいがちですよね。

 

これは健康によくありません。

 

 

大事なのはバランスのよい食事ですが、お腹の張りがあるときは特に腸にいいものを食べるといいでしょう。

 

 

一番おすすめなのは腸内細菌を増やす発酵食品です。

 

納豆やキムチ、ヨーグルトなどが代表的です。

 

 

また、食物繊維は腸内細菌の餌となるため、積極的に摂ることで腸内細菌を増やせます。

 

食物繊維を多く含むのは野菜やいも類、かぼちゃなどです。

 

 

お腹の調子が悪いなと思ったらヨーグルトを取るのが一番手軽ですが、実はヨーグルトよりも発酵食品や食物繊維を多く含む食品の方がお腹にいいとされています。

 

したがってお腹の調子が悪い、お腹が張ってるというときはこれらの食品を積極的に食べるようにしましょう。

 

生活習慣の改善

まずは睡眠をしっかりとることを心がけましょう。

 

たとえば仕事でストレスがたまったとします。

 

人間はものごとをすぐ忘れるようにできてるので、そのことを一切考えずにしっかりと睡眠をとれば嫌なことはすぐ忘れられます。

 

 

逆に嫌なことを何度も思い出してしまうとなかなか忘れられず、その間ずっとストレスがかかってしまいます。

 

嫌なことはある程度咀嚼することも大事ですが、あまり執着しすぎないようにしましょう。

 

 

また、睡眠の次に大事な生活習慣が運動です。

 

運動すると身体中に血液が送られ、体中の細胞が活発になり体の内側から元気になります。

 

 

逆にまったく運動してない人は体の血液の流れが滞り、細胞に元気がない状態です。

 

 

運動することの健康効果はさまざまな研究で証明されてますが、本当にするかしないかでかなり変わります。

 

まずは毎日の通勤時のエレベーターを階段に変えることから無理なく始めてみるといいと思います。

まとめ

  • 男性にもお腹の張りは起きる。
  • ガスを発生させやすい食べ物を好んで食べたり、早食いや暴飲暴食をするとガスが溜まりやすく、お腹の張りにつながる。
  • 消化に悪い食べ物でも特に脂っこいものは悪臭を伴うガスを発生させる。
  • 刺激の強い食べ物は消化を阻害する。消化に悪い食べ物とあわせて食べるのは控える。
  • 便秘や過敏性腸症候群、大腸憩室などの腸の病気でもガスがたまりお腹の張りが出る。
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、肝炎、膵炎などの内臓疾患でもお腹の張りを感じる。
  • お腹の張りを治すには食生活や生活習慣を見直すことが大事。
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