お腹の張りにガスピタンは効く? 副作用は?
お腹が張ってどうしようもないとき、薬でどうにかしたいと思うことがあるでしょう。
今回は「お腹の張りに効く」とコマーシャルでも見かける「ガスピタン」という薬の紹介です。
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ガスピタンってどんな薬?
ガスピタンは整腸剤の一種で、その中でも「ガスだまり改善薬」に分類される市販品では珍しい薬です。
1cmほどの錠剤タイプで、ヨーグルト味がついており口内で噛み砕いて飲んでも大丈夫なため、水なしで飲めます。
ガスピタンの主な成分は「消泡剤」「消化酵素」「善玉菌群」です。
「消泡剤」はジメチルポリシロキサンという成分で、腸内のガスの泡を壊し、ガスだまりを解消します。
「消化酵素」はセルラーゼAP3という成分で、腸内でガスを発生させる原因となる食物繊維を分解し、ガスの発生を防ぎます。
「善玉菌群」はビフィズス菌・アシドフィルス菌・フェカリス菌の三種類の乳酸菌で、腸内の環境を整え、腸を刺激して蠕動運動を促していきます。
ガスピタンはお腹のがガスだまりを解消し、お腹のガスの発生源を潰し、お腹の調子を整える、まさにお腹のガス溜まりに悩んでる人のための商品です。
ガスピタンの飲み方
ガスピタンは食前、または食間(食事と食事の間=食後2〜3時間)に1錠ずつ飲みます。
1日3回です。
15歳未満は服用してはいけないので注意が必要です。
ガスピタンの効果と副作用
上記のようにガスピタンには三種類の成分が含まれており、以下のような効果が見込めます。
1. .腸内をきれいにする
消泡剤により、腸内に溜まっているガスの泡の膜を薄くして壊れやすくし、ガスを腸壁から吸収しやすくします。
これにより腸内にガスが溜まるのを防ぎます。
2. ガスの発生源である食物繊維の分解
消化酵素により、ガスの発生源である食物繊維を分解し、ガスの発生そのものを抑制します。
食物繊維自体は腸内の掃除を行い、しっかりと水分を含んだ良い便を作るうえで必要な働きをするものですが、一度にとりすぎると余分な食物繊維からガスが発生し、お腹の張りの原因になってしまいます。
そこでこの消化酵素で余分な食物繊維を分解し、ガスの発生を抑えるのです。
3. 腸内環境改善
善玉菌群により、腸内環境をととのえ、蠕動運動を促します。
ビフィズス菌は主に大腸で殺菌作用をもつ乳酸や酢酸といった有機酸を生成し、悪玉菌の増殖を抑制します。
特に酢酸は強力な殺菌力を持ち、さらに腸の粘膜を保護する作用もあるとされています。
フェカリス菌は強い免疫調節作用を持ち、しかも生きていなくてもかまいません。
むしろ死んだフェカリス菌のほうがより強い免疫調節作用があると言われています。
アシドフィルス菌は腸内で病原菌の定着・増殖を抑制し、ビオチンと呼ばれるビタミンを腸内で生成します。
また、これら善玉菌群により大腸の腸壁が刺激され、腸の蠕動運動が活発になるため、便秘の解消にもつながります。
便秘により長期間、便が腸内に留まっていると腸内で腐敗しインドールやスカトールといった腐敗ガスを発生させてしまいます。
これらの腐敗ガスはお腹の張りだけでなく、腸から吸収されて血液も汚染し、肩こりや冷え性、肌荒れなどを引き起こす原因にもなりますので、便秘は出来るだけ早く解消しましょう。
ガスピタンの副作用
ガスピタンの副作用ですが、一般的な整腸剤なので副作用は出にくいです。
ですが、まれに発疹・赤み・かゆみなどの皮膚系の副作用が現れることがあります。
もしガスピタンを服用して、そういった症状が現れた場合は使用を中止して薬剤師やお医者さんに相談しましょう。
また、服用しすぎると軟便や下痢になってしまいますので、用量を超えて服用しないように気をつけましょう。
まとめ
- ガスピタンは1cmほどの錠剤の薬。水なしでも飲める
- 主な成分は「消泡剤」「消化酵素」「善玉菌群」の3つ
- 主な効果はお腹の中に溜まったガスを吸収しやすくし、ガスの発生を抑え、腸内環境を整える
- 副作用は出にくいが、まれに皮膚系の症状が出ることがある。用量を超えて服用すると軟便や下痢になる