お腹に水が溜まってちゃぷちゃぷ音が鳴る原因と対処法
水を飲み過ぎた後や、水分を取った後に運動したときなど、お腹からちゃぷちゃぷ音がすることがあります。
この音はなんなんでしょうか?
まるでお腹の中に水が溜まってるみたいで気持ち悪いですよね。
特にお腹が痛いわけではなくても気になります。
今回はお腹に水が溜まってちゃぷちゃぷ音がする原因と対処法について考えて行きたいと思います。
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お腹のちゃぷちゃぷ音の正体は?
胃からちゃぷちゃぷ・ぽちゃぽちゃ音が鳴る
このお腹のちゃぷちゃぷ音は漢方の世界で浸水音と言われています。
水が胃の中で振動して生じる音ってことですね。
そして胃から浸水音が出る状態のことを「胃内停水」と呼びます。
胃内停水は胃の中に水分が停滞してしまっている状態です。
本来であれば飲んだ水や食事からとった水分は食べ物と一緒に消化されて腸に行きます。
しかし胃の水分消化能力が弱い、もしくは一度に大量の水分を摂取したときに胃の消化能力が追いつかず、胃の中に水分が溜まってしまうことで胃内停水に陥ります。
また、胃内停水の人は以下のような症状も出やすいです。
胃内停水の人が併発しやすい症状
- 胃が張る
- たんがよく出る
- お腹が冷える
- 吐き気
- めまい
- 口が乾きやすい
- 下痢
- 食欲不振
など
胃内停水の原因は?
胃内停水の原因は3つあります。
- 一度に水分取り過ぎ
- 胃に負担をかけ過ぎ
- 胃の消化能力が弱ってる
1. 一度に水分取り過ぎ
一つ目は水分の取り過ぎ。
これは水だけではありません。
ジュースでもお酒でも同じですし、水分の多いフルーツや野菜も含まれます。
特にビールを大量に飲みすぎるとビール腹になるというのが典型例ですね。
あとは夏にジュースを飲みすぎて胃がぽちゃぽちゃした経験のある人も多いんじゃないでしょうか?
2. 胃に負担をかけ過ぎ
胃に負担をかけることを挙げると
- 冷たいものをたくさん飲む
- カフェイン入り飲料をたくさん飲む
- アルコールをたくさん飲む
- 体を冷やす食べ物をたくさん取る
- ストレスを溜めている
- 甘いものの取り過ぎ
- 食べ過ぎ
など
心当たりのある人はこれらのことを控えましょう。
特に冷たいものを飲んで胃を冷やすと胃の働きが悪くなります。
飲み物はなるべく常温で、もしくは温めて飲みましょう。
ストレスは仕方ないですが環境を変えれるなら変えるのも一つの手です。
3. 胃の消化能力が弱ってる
特に水分をたくさんとったわけでもないのにお腹がちゃぶちゃぷする人もいます。
こういう人は胃の消化能力の弱さを疑うべきです。
胃の消化能力が弱いと少し水分を取っただけでもちゃぷちゃぷ音が鳴ってしまうことがあります。
その場合、体質を改善する必要があります。
胃内停水が起きてるときの対処法
胃内停水が起きてるときは以下のことを行うと改善します。
1. 横になって胃を休める
まず抱き枕なりクッションなりをお腹に当ててお腹を温めつつ、横になりましょう。
横になるときはお腹の右側を下にすると消化に言い体勢になります。
こうやってお腹を温めつつ胃の消化を助ける姿勢を保てば胃内停水を素早く治すことができます。
2. 軽く運動する
1と逆になりますが軽く運動することも効果があります。
理由は体を動かすことで血液の循環が活発になって体が温まり、胃の消化能力が促進されるからです。
ただし食後や水を飲み過ぎた後に激しい運動を行うと気持ち悪くなる可能性があるのでストレッチなどの軽めの運動にしておきましょう。
3. 体を温める食べ物・飲み物をとる
胃内停水は胃が冷えてるときに起こりやすい症状です。
したがって体を温めると治りやすくなります。
飲み物なら生姜はちみつ湯や紅茶、白湯、リンゴジュースや甘酒など。
食べ物ならチーズ、りんご、バナナ、いも類、ネギ類、かぼちゃ、レンコン、にんじんなどがおすすめです。
胃の消化能力を上げるには?
胃の弱さから胃内停水が起きてしまってる場合は、体質を改善して胃を強くする必要があります。
具体的にどうすれば胃が強くなるのか、体質の改善方法を紹介します。
1. 食事で改善する
体質を改善するには食事を変えるのが一番手っ取り早いです。
上記に書いた胃に負担をかけるものの摂取量を減らしましょう。
控えるべきもの
- 冷たい飲みもの
- カフェイン飲料
- アルコール
- 清涼飲料水
- 甘いもの
など
逆に胃を丈夫にするために以下のものを積極的に取りましょう。
胃腸を強くするもの
- 鶏肉
- レバー
- 牛肉
- はちみつ
- 山芋
- 生姜
- にんにく
- 玉ねぎ
- 納豆
- キムチ
- ヨーグルト
など
特に腸を強くするには食物繊維が豊富な野菜や腸内細菌を増やす納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品が有効です。
また体を温める食べ物である玉ねぎやにんにく、生姜などはお腹を温めて胃の活動を活発にします。
鶏肉やレバー、牛肉などビタミンが豊富な食べ物は胃腸の粘膜を強化してくれます。
また食べ方として、胃に負担をかけないためには腹7分目くらいに抑えた方がいいです。
2. 運動で改善する
食事の次に大事なのが運動です。
運動すると全身の血液が循環することで胃も元気になり、胃液の分泌が促進されます。
日常的に運動することで胃腸も強くなります。
普段運動してない人でもウォーキングやストレッチなどの軽い運動でいいので毎日やることが大切です。
会社員の方なら通勤中になるべく階段を使うようにするだけでも運動になりますよ。
3. 睡眠で改善する
最後に睡眠です。
ストレスももちろんですが、睡眠不足も胃に悪いです。
睡眠不足になると自律神経が乱れて消化機能が低下するからです。
また睡眠がよく取れればストレスも解消されるので一石二鳥で胃にいいです。
睡眠時間がきちんと取れていない人は生活を見直し、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
適切な睡眠時間は胃だけでなく体の健康全般にもいいですし、精神的にも楽になりますからね。
まとめ
お腹に水が溜まってちゃぷちゃぷするだけだと特に病気というわけではないので病院に行っても基本何もしてもらえません。
しかし漢方の世界ではこれは胃内停水といって体からSOSが出ている状態です。
単に水分の取りすぎで起きてる場合はいいですが胃が弱くて起きてる場合は体質の改善をして根本的な解決を目指しましょう。