お腹の張りに腰痛が伴う原因 下痢や吐き気、発熱もある場合
ただでさえ不快感に悩まされるお腹の張りに加え、腰痛や下痢、吐き気、発熱などを伴うとそうとうなしんどさだと思います。
今回はそういったお腹の張りに伴う症状について解説します。
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お腹の張りに伴う腰痛
腰痛の原因は様々で、疲労や怪我、ストレスなどが姿勢のバランスを崩し、それらが腰周りの筋肉の疲労を引き起こして痛みを感じさせてます。
その原因の一つとして腹腔の内圧の高まりがあります。
腹腔内には内臓が収められているのですが、肋骨で守られている胸部と違い、腹腔は骨で覆われているのではなく、腹腔を覆うように存在する筋肉によって作られています。
大雑把に言うと腹筋と背筋です。
土台となる骨盤に柱のように脊柱がつながり、その周辺を筒のように腹筋と背筋が覆ってその筒の中に胃腸や腎臓、肝臓、膀胱などの臓器が収められていて、胸部の底になる横隔膜が蓋をする形で腹腔が形作られています。
そして肝臓や腎臓、膵臓などのろ過や分泌を担当する臓器と違い、胃腸などの消化器系は食べたものを消化吸収し、最後に体外に排出するためによく動きます。
心臓と同様に筋肉の塊と言っていいものです。
腹腔内は胃腸が動くために本来それなりの空間が確保されています。
しかし腸内にガスが溜まったりして腸が膨らむと腹腔内を圧迫し、内圧が高まってしまいます。
腹腔内の内圧が高まると腹腔内に柱として存在する脊柱も圧迫され、背中側に押し出されます。
本来脊柱は腰部ではやや前傾して胸部で後傾し頚部でまた前傾するという横から見るとS字を描くようにカーブしています。
しかし腹腔の内圧が高くなるとこの脊柱の前傾が押し返され、脊柱のカーブがなくなってしまいます。
こうなるといわゆる猫背になってしまい、腰に負担のかかりやすい姿勢になってしまいます。
単なる筋肉の疲労から猫背になっているなら疲労が抜ければきれいな姿勢に戻すことも出来ます。
しかし腹腔の内圧が高くなって猫背になっている場合、体の中から腰に負担がかかっているため、いくら姿勢を整えてもすぐにもとの猫背に戻り、なかなか改善されません。
ひどいときには横になろうが立っていようが常に腰痛を感じてしまうようになってしまいます。
また、腹腔内の内圧が高くなるとその圧力から内臓を守るために内臓に脂肪がつきやすくなります。
つまり太りやすくなります。
こうして下腹の出た肥満体型になるとさらに腰への負担が増加します。
こういった腹腔の内圧による腰痛を和らげるには腸内のガスを抜き、脊柱への負担を軽減することです。
そうすれば腰周りの筋肉の負担も減り、腰痛も緩和されます。
お腹の張りに下痢や吐き気、発熱もある場合
ひどいお腹の張りがずっと続き、それに伴って下痢や吐き気、さらに発熱を伴うようならとにかく病院に行ってください。
まず食中毒が考えられますし、場合によっては腸炎や虫垂炎、腹膜炎など悪化すれば命に関わる病気の場合があります。
最悪の場合は腸閉塞の可能性まで考える必要もあります。
もちろん、炎症を起こしている症状の場合、激しい痛みも伴いますから迷うことなく病院に行かれると思いますが、我慢は禁物です。
初期症状ならしばらく我慢すると痛みが引くこともあり、痛み止めでごまかすことも出来ますが、悪化してからようやく病院に行くと手遅れになる場合もあります。
単なる腹痛と考えず、無理はしないようにしましょう。
まとめ
- お腹の張りによる腹腔内の内圧が高まると腰痛の原因となる
- 腹腔内の内圧による腰痛の場合、姿勢を変えてもなかなか改善されにくい
- お腹の張りに下痢や吐き気、発熱などを伴う場合すぐに病院に行くこと